ドイツの古都ローテンブルク・オプ・デア・タウバーは「中世の宝石箱」とも呼ばれる美しい城塞都市。石畳の路地や木組みの家々、塔に囲まれた街並みは、まるで時間が止まったかのようです。
この記事では、街の歴史や見どころ、おすすめの観光ルートやグルメ情報まで、ローテンブルク観光を存分に楽しむためのポイントを詳しく紹介します。

ローテンブルクは、まるで中世のまま時間が止まったような街。ドイツの中でも特に“物語の世界”をそのまま残している場所です。
アクセス|主要都市からの行き方
フランクフルトからのアクセス
鉄道利用で 約2〜3時間。ルートや列車によって乗り換え2〜3回となる場合があります。詳しくはDeutschebahnでご確認ください。
ミュンヘンからのアクセス
鉄道で 最短約2.5時間〜3時間。快速列車+地域列車への乗り換えが典型的ルートです。
ドイチュランドチケットの活用
ドイチュランドチケットは地域列車(RE・RB)のみ利用可能ですが、電車を上手く乗り継げばミュンヘンからは約3時間20分、ニュルンベルクからは約1時間40分で到着します。特急(ICE・IC)は利用対象外ですが、州境をまたぐ場合でも追加料金は不要です。
チケットの詳細は⇒ Deutschlandticketは旅行者も使える?購入方法・注意点まとめ
歴史背景|中世都市の残照
中世の繁栄
ローテンブルク・オプ・デア・タウバーの起源は、12世紀にタウバー川沿いの丘に築かれた城砦にあります。1274年には神聖ローマ帝国から自由都市の地位を与えられ、商工業と職人文化で栄えました。聖ヤコブ教会の「聖血の祭壇」など、巡礼と信仰の町としても知られています。
17世紀の三十年戦争では占領や疫病の影響を受け、街は一時的に衰退します。しかし、その後大規模な都市開発が行われなかったことで、中世の街並みが奇跡的に残されました。
近代以降の再生
ナチス政権下では「ドイツ的風景」の象徴として観光宣伝に利用され、第二次世界大戦末期には空爆で市街の一部が損傷しました。戦後は住民の尽力により丁寧に修復され、今日では「ロマンティック街道」を代表する観光都市として世界中の旅行者を魅了しています。
徒歩でめぐる観光ルート
ローテンブルクは城壁に囲まれたコンパクトな街。徒歩での観光が最も効率的です。
以下のルートを参考に、街の魅力を存分に味わってください。
マルクト広場(Marktplatz)
旧市街の中心にある広場で、市庁舎(Rathaus)、観光案内所、土産店が集まっています。市庁舎の南塔「Rathausturm」は有料で季節限定の展望台として開放されており、赤茶色の屋根が広がる旧市街を一望できます。
冬のクリスマスマーケット「Reiterlesmarkt」では、広場全体がイルミネーションと屋台で賑わい、温かな雰囲気に包まれます。カフェやベーカリーも多く、散策の合間の休憩にもおすすめです。Marktplatz, Rothenburg o.d.Tauber

聖ヤコブ教会(St. Jakobskirche)
聖ヤコブ教会(St. Jakobskirche)は、14世紀から16世紀にかけて建てられたゴシック様式の教会で、ローテンブルクを代表する宗教建築です。見どころは、彫刻家ティルマン・リーメンシュナイダーによる「聖血の祭壇(Heilig-Blut-Altar)」。繊細な木彫と宗教的な物語が融合したこの作品は、訪れる人々に深い感動を与えます。
また、色彩豊かなステンドグラスや壮麗なパイプオルガンなど、建築芸術の粋を随所に感じられます。静かな祈りの空間として、今も市民に大切に守られています。
Kirchplatz. 14, Rothenburg ob der Tauber

クリスマス村「ケーテ・ヴォールファルト」(Käthe Wohlfahrt)
クリスマス村「ケーテ・ヴォールファルト」(Käthe Wohlfahrt)は、一年を通してクリスマスの雰囲気を楽しめる、ドイツを代表するクリスマス専門店です。外観からすでに華やかで、店内には天井まで届くツリー飾りやミニチュアハウス、くるみ割り人形などがぎっしりと並びます。
併設の「ドイツ・クリスマス博物館(Deutsches Weihnachtsmuseum)」では、各地の伝統的な装飾や歴史を学ぶことができます。スタッフの親切な対応も評判で、世界中の観光客が訪れる人気スポットです。Herrngasse 1, Rothenburg ob der Tauber

中世犯罪博物館(Mittelalterliches Kriminalmuseum)
中世犯罪博物館(Mittelalterliches Kriminalmuseum)は、中世ヨーロッパにおける法律や裁判制度、刑罰の歴史を紹介する博物館です。展示には罪人の拘束具や公開処罰の道具なども含まれ、当時の社会秩序や正義の概念を知る貴重な資料がそろっています。
英語の解説も充実しており、法や人権の発展を学ぶ教育的な施設として高い評価を得ています。建物自体も歴史的価値があり、石造りの回廊を歩けば、中世の雰囲気をそのまま体感できます。Burggasse 3-5, Rothenburg ob der Tauber
公式サイト(日本語)

プレーンライン(Plönlein)
プレーンライン(Plönlein)は、ローテンブルクを象徴する風景として世界的に知られる撮影スポットです。斜めに建つ小さな黄色い家を中心に、ジーバース塔とコーブル塔が向かい合うように並び、まるで絵本の1ページのような光景をつくり出しています。
朝の柔らかな光に照らされる姿や、雨上がりに石畳が反射する様子など、時間帯によって異なる美しさを楽しめるのも魅力。訪れるたびに新しい表情を見せてくれます。
Untere Schmiedgasse 30, Rothenburg ob der Tauber
公式観光案内(日本語)

城壁ウォーク(Stadtmauer)
ローテンブルクの旧市街は、今もほぼ完全な形で城壁に囲まれており、その上を歩いて一周することができます。途中には防衛塔や見張り台、寄付者の名が刻まれた石板などが点在し、街を守ってきた人々の歴史を感じられる散策路です。
全長は約2.5kmで、各出入口から自由にアクセス可能。早朝や夕暮れ時には観光客も少なく、静かな時間の中で街並みを一望できます。小休憩を挟みながら歩いても、所要はおよそ1〜1.5時間ほどです。📍 出発地点の目安: Rödertor または Galgentor 付近

おすすめショップ&レストラン
Restaurant Baumeisterhaus
美しいルネサンス建築の建物内にある伝統的ドイツ料理のレストラン。シュヴァインスブラーテンやソーセージ、地元の白ワインが楽しめます。
Obere Schmiedgasse 3, Rothenburg ob der Tauber
公式サイト
BrotHaus Zuckerbäckerei
ローテンブルク名物「シュネーバル」が楽しめる老舗カフェ。チョコレートやシナモン風味などバリエーションも豊富です。
Obere Schmiedgasse 10, Rothenburg ob der Tauber
公式サイト
ケーテ・ヴォールファルト本店(Käthe Wohlfahrt)
クリスマスグッズの専門店。一年中クリスマスムードが楽しめる魔法の空間。お土産にもぴったりのオーナメントやくるみ割り人形が豊富に揃います。
Herrngasse 2, Rothenburg ob der Tauber
公式サイト
ワンポイントアドバイス
ローテンブルクの多くの観光施設は夕方に閉館してしまうため、日帰りよりも1泊滞在がおすすめ。夜のライトアップされた街並みや、早朝の静かな石畳の道を散策する贅沢を味わってみてください。
おわりに
ローテンブルク・オプ・デア・タウバーは、まるで時が止まったかのように中世の街並みが息づく場所です。石畳の道、木組みの家々、塔の鐘の音──そのすべてが、訪れる人を静かに異世界へと誘います。観光地として整備が行き届きながらも、どこか素朴で温かい空気を感じられるのもこの街の魅力。昼はにぎやかな旧市街を歩き、夜はライトアップされた城壁を眺めながらゆっくり過ごせば、ローテンブルクの本当の美しさに出会えるでしょう。

ローテンブルクは、訪れるたびに“絵本の中に迷い込んだような気持ち”になります。早朝や夕暮れの静かな時間に歩くと、石畳の音まで中世の響きのように感じられますよ。
🏰ドイツ各地の観光スポットや街歩きコースは、他の記事でも紹介しています。人気都市から歴史ある町まで、現地在住の筆者がまとめた旅行ガイドを掲載しています。ぜひ[ドイツ観光案内カテゴリー]もあわせてご覧ください。
出典:
**アイキャッチ画像: Holger KraftによるPixabayからの画像
*1) Th GによるPixabayからの画像 *2) Th GによるPixabayからの画像 *3) Bild von Christian auf Pixabay
*4) Th GによるPixabayからの画像 *5) Th GによるPixabayからの画像 *6) UdoによるPixabayからの画像



