香ばしく焼いたシュニッツェルに、きのこの旨みが溶け込んだソースをたっぷりかける――それがイェガーシュニッツェル(Jägerschnitzel)です。
「Jäger」はドイツ語で「猟師」という意味。料理名としては、きのこを使ったソースを添えたシュニッツェルを指すことが多く、ドイツではレストランや家庭料理として親しまれています。

この記事では、日本の家庭でも作りやすいように、豚ロース肉とマッシュルームを使った、きのこクリームソースのイェガーシュニッツェルを紹介します。
イェガーシュニッツェルってどんな料理?
イェガーシュニッツェルは、薄く叩いた豚肉のカツレツに、きのこを使ったソースをかけた料理です。ドイツでは、付け合わせにシュペッツレ(卵を使ったやわらかいショートパスタ)、フライドポテト、ゆでたじゃがいもなどが添えられることが多く、レストランでも家庭料理風のメニューとして親しまれています。
サクッとしたお肉に、きのこの旨みが出たクリームソースを合わせるので、満足感のある味わいになります。
材料とポイント
材料
(シュニッツェル本体:2人分)

- 豚ロース肉(とんかつ用) … 2枚(各150g程度)
- 塩・こしょう … 適量
- 小麦粉 … 適量
- 溶き卵 … 1個分
- パン粉 … 適量
- バター … 大さじ2
- サラダ油 … 大さじ2
(イェガーソース:2人分)
- マッシュルーム … 200g
- 玉ねぎ … 1/2個
- ベーコン … 2枚
- バター … 大さじ1
- 生クリーム … 200ml
- 白ワイン … 50ml
- コンソメキューブ … 1/2個
- 塩・こしょう … 適量
- パセリ(みじん切り) … 適量

ポイント
マッシュルームが手に入りにくい場合は、しめじやエリンギなど、日本で手に入りやすいきのこで代用できます。数種類のきのこを混ぜると、味に深みが出ます。
作り方
① 豚肉の下ごしらえをする
豚ロース肉をラップで挟み、麺棒や肉叩きで薄く叩きます。厚さ5mm程度を目安にしてください。薄く伸ばしたら、両面に塩・こしょうをふります。

② 衣をつける
豚肉に、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけます。小麦粉は薄くまぶし、余分な粉は軽く落とします。そのあと溶き卵にくぐらせ、最後にパン粉をしっかりつけます。パン粉は細かいものを使うと、よりシュニッツェルらしい仕上がりになります。手で軽く押さえて、衣をなじませておくと揚げ焼きしやすくなります。

③ シュニッツェルを揚げ焼きにする
フライパンにバターとサラダ油を入れて熱し、中火で豚肉を揚げ焼きにします。片面3〜4分ずつを目安に、両面がきつね色になるまで焼きます。火が通ったら、いったん取り出しておきます。

④きのこソースの具材を炒める
マッシュルームは薄切りにします。玉ねぎとベーコンはみじん切りにします。別のフライパン、またはシュニッツェルを焼いたフライパンを軽く拭いたものにバターを入れて熱します。玉ねぎとベーコンを炒め、玉ねぎが透き通ってきたら、マッシュルームを加えます。きのこがしんなりするまで、さらに炒めます。

⑤ソースを仕上げる
白ワインを加え、アルコールを飛ばします。そのあと、生クリームとコンソメキューブを加え、弱火で3〜4分ほど煮込みます。ソースに軽くとろみがついたら、塩・こしょうで味を調えます。白ワインがない場合は、料理酒でも代用できます。少し煮詰めると、より濃厚な味わいになります。お好みでマスタードを少し加えても、味にアクセントが出ます。

⑥盛り付ける
お皿にシュニッツェルを盛り、上からきのこソースをたっぷりかけます。仕上げにパセリを散らしたら完成です。

付け合わせのおすすめ
イェガーシュニッツェルには、次のような付け合わせがよく合います。
- シュペッツレ(卵を使ったやわらかいショートパスタ)
- フライドポテト
- ゆでたじゃがいも
- ザワークラウト(酢漬けキャベツ)

シュペッツレが手に入りにくい場合は、ペンネやフジッリなどのショートパスタでも代用できます。ソースとの相性がよいので、家庭ではこちらのほうが手軽です。
地域や店によって違うシュニッツェル
ドイツ語圏には、いろいろな種類のシュニッツェルがあります。同じシュニッツェルでも、ソースや付け合わせによって印象が大きく変わります。
ヴィエナーシュニッツェル(Wiener Schnitzel)
オーストリア・ウィーン風の伝統的なカツレツです。仔牛肉を使い、ソースをかけずにレモンを添えるのが基本です。

イェガーシュニッツェル(Jägerschnitzel)
今回紹介した狩人風のシュニッツェルです。きのこを使ったソースが特徴です。

ツィゴイナーシュニッツェル(Zigeunerschnitzel)
パプリカやトマトを使ったソースをかけるスタイルとして知られています。ただし、「ジプシー風」というこの名称は、現在では差別的と受け取られることがあるため、店によっては別の名前で表記されていることもあります。

まとめ
きのこソースをたっぷりかけたイェガーシュニッツェルは、食卓がぐっとドイツらしくなる一皿です。いつものとんかつとは少し違う味わいを楽しみたいときに、ぜひ試してみてください。
きのこソースは多めに作っておくと、パスタやご飯に合わせてもおいしく食べられます。ドイツらしいボリュームのある一皿を、ぜひおうちで楽しんでみてください。

シュニッツェルは私の一番好きなドイツ料理。またいつか別のシュニッツェルレシピもご紹介しますね!
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