『ニーベルンゲンの歌』は、中世ドイツ文学を代表する英雄叙事詩です。全39の「冒険」から成り、王女クリームヒルト、英雄ジークフリート、ブリュンヒルト、ハーゲンらの運命が、壮大な物語として語られます。
この連載では、Karl Bartsch 編『Das Nibelungenlied』1867年版を底本に、各冒険を現代語で読みやすく訳しています。記事の最後には、使用した原文も掲載しています。本記事の現代語訳は、当サイトによる新釈です。無断転載はご遠慮ください。
前回の冒険はこちら
【第三の冒険】要約
ジークフリートはクリームヒルトの美しさを聞き、彼女に求婚することを決意する。両親は思いとどまらせようとするが、彼は自分の意志を曲げず、必要ならば力ずくでも乙女を得ようと考える。そこで彼は、十一人の供を連れ、華やかに身支度を整えた。
七日目の朝、一行はヴォルムスに到着する。そこでは誰も彼らのことを知らなかったが、やがてハーゲンが呼ばれ、その見知らぬ客がジークフリートであると見抜く。そして同時に、彼のこれまでの武勇を語る。ジークフリートは丁重に迎えられるが、自分がこの地へ来た目的は、グンターからその国を戦い取ることだと言う。けれども彼はなだめられ、クリームヒルトを見ることのないまま、一年を宮廷で過ごすことになる。
【第三の冒険】ジークフリート、ヴォルムスへ(前編)
若き君主は、それまで悲しみに心を苦しめられたことはなかった。けれども彼は、ブルグントの国に、望みうるかぎり美しい乙女がいるという噂を聞いた。その乙女によって、彼はのちに多くの喜びを得ることになり、また多くの苦しみをも得ることになる。
彼女の大いなる美しさは、遠く広く知られていた。同じように、その気高い心もまた、多くの男たちに知られるようになっていた。そのため、多くの客人たちがグンター王の国を訪れていた。
どれほど多くの者が彼女に求婚しようとも、クリームヒルトの心は決して動かなかった。誰かひとりを、心から愛する相手として望むことはなかったのである。のちに彼女の夫となる勇士は、まだ彼女にとって見知らぬ人であった。
そのとき、ジーゲリントの子は高貴な愛を思った。ほかの者たちの求婚など、彼の望みに比べれば風のようなものであった。彼ならば、このように選ばれた乙女を得るにふさわしい。やがて高貴なクリームヒルトは、勇敢なジークフリートと結ばれることになる。
親族たちや多くの家臣たちは、彼に勧めた。心に愛を定めるのなら、自分にふさわしい乙女を妻に求めるべきだ、と。そこで勇敢なジークフリートは言った。「ならば、それはクリームヒルトでなくてはならない。」
「ブルグントの国の、あの美しい乙女だ。その大いなる美しさは、私もよく知っている。たとえどれほど強大な皇帝であっても、妻を求めるなら、あの富める王女こそ、その愛にふさわしい相手となるだろう。」
この話は、ジークムントの耳にも入った。人々がそのことを語ったために、息子の意志が彼にも知られたのである。彼は心から悲しんだ。息子がそのすばらしい乙女に求婚しようとしていたからである。
高貴な王の妻、ジーゲリントもまたそれを知った。彼女は愛する子の身を深く案じた。なぜなら、彼女はグンターとその家臣たちのことを知っていたからである。人々は、この勇士に求婚を思いとどまらせようと努めた。
そこで勇敢なジークフリートは言った。「愛する父上、心から望む相手でなければ、私はこの先ずっと、高貴な婦人の愛など求めるつもりはありません。人々が何を言おうとも、信じてください。これは必ず成し遂げます。」
「それをやめる気がないのなら」と、王は言った。「私はお前の望みを心から喜ぼう。そして、できるかぎり力を尽くして、お前の望みがかなうよう助けよう。だが、グンター王には、用心深く手ごわい家臣が多くいる。」
「たとえほかに誰もいなくとも、ハーゲンひとりがいる。彼は高慢なほど誇り高く振る舞うことがある。だから私は心から恐れているのだ。あのすばらしい乙女に求婚しようとすれば、私たちはのちに深く悔やむことになるのではないか、と。」
「それが私たちに何の妨げとなりましょう」と、ジークフリートは言い返した。「彼らに穏やかに頼んで得られぬものなら、わが力で手に入れてみせます。私は、グンターから民も国も、ともに力で奪い取るだけの自信があります。」
「お前の言葉は私を悲しませる」と、ジークムント王は言った。「もしその話がラインの地で知られれば、お前はもはやその国へ馬を進めることなどできぬだろう。グンターとゲルノートのことは、私はずっと以前から知っている。」
「力ずくで乙女を得ることは、誰にもできぬ。」ジークムント王はそう言った。「そのことは、私もよく聞いている。けれども、それでも勇士たちを連れてその国へ行くつもりなら、われらの友人たちはすぐに呼び集められるだろう。」
「私はそのようなつもりではありません」と、ジークフリートは父に答えた。「軍勢を連れて、戦に出るようにラインへ向かうつもりはありません。そのようにして、あのすばらしい乙女を力ずくで得ることなど、私は望みません。」
「彼女を得ることができるのは、ただこの私の手だけです。私は十一人の供を連れて、グンターの国へ向かいます。そのためにどうかお力をお貸しください、父ジークムントよ。」そこで、彼の勇士たちのために、灰色や色鮮やかな衣が用意された。
この知らせを聞いた母ジーゲリントは、愛する子を思って嘆きはじめた。グンターの家臣たちのために息子を失うのではないかと、彼女の心は恐れたのである。高貴な王妃は、そのために激しく泣きはじめた。
そこで若きジークフリートは、母のいるところへ向かった。そして母に向かい、優しく言った。「母上、私のことでそのように思い悩まないでください。どのような戦士を前にしても、私は恐れることなくいられると思っています。」
「どうか、ブルグントの国への旅を助けてください。私と私の勇士たちが、誇り高い英雄の一行にふさわしい衣を身につけられるように。そのことについて、私は心から、深く感謝いたします。」
「お前がどうしてもやめようとしないのなら」と、ジーゲリント妃は言った。「私のただひとりの子よ、私はお前の旅を助けましょう。これまで騎士が身につけた中でも最上の衣を、お前にも供の者たちにも用意します。十分に持たせてあげましょう。」
若きジークフリートは、高貴な王妃に礼を述べた。そして言った。「この旅に、私は十一人の勇士のほかは連れて行きません。その者たちの衣を用意してください。私はぜひ、クリームヒルトがどのような乙女であるかを知りたいのです。」
それから多くの美しい婦人たちが、夜も昼も座って働いた。誰ひとりとして、暇にしている者はいなかった。ジークフリートの衣がすべて整うまで、彼女たちは働き続けたのである。なぜなら彼は、どのようなことがあっても、その旅をあきらめようとはしなかったからである。
父は、ジークフリートがジークムントの国を出て旅立つための騎士の衣を、美しく整えさせた。彼らの輝く鎧もまた用意された。堅い兜も、美しく広い盾も整えられた。
こうして、彼らのブルグントへの旅は近づいた。男も女も、彼らのことを案じはじめた。彼らが再び故郷へ帰って来ることがあるのかどうか、誰にも分からなかったからである。英雄たちは、武具と衣の両方を積み込ませた。
彼らの馬は美しく、馬具は赤みを帯びた黄金に輝いていた。もし誰かが誇り高い心を持つにふさわしいとすれば、それはまさしくジークフリートとその家臣たちであった。彼はラインへの旅に出るため、別れの許しを求めた。
王と王妃は、悲しみながらも彼にその許しを与えた。ジークフリートは、愛情をこめた心で二人を慰めた。そして言った。「どうか私のことで思い悩まないでください。私の命については、いつも心配せずにいてください。」
勇士たちにとっても、それは悲しいことであった。多くの乙女たちもまた同じ思いであった。彼女たちの心は、これから起こる悲しみを予感していたのだろう。この旅のために、多くの友が命を落とすことになるからである。彼らには嘆く理由があった。まことに、嘆かずにはいられなかった。
七日目の朝、勇敢な一行はヴォルムスの岸辺へ馬を進めた。彼らの衣はすべて赤き黄金に輝き、馬具も美しく立派であった。勇敢なジークフリートの馬たちは、穏やかな足取りで進んでいった。
彼らの盾は新しく、明るく輝き、幅広い形をしていた。兜もまた美しかった。勇敢なジークフリートがグンター王の国の宮廷へ馬を進めたとき、これほど見事な装いをした英雄たちは、かつて見られたことがなかった。
彼らの剣の先は、拍車に届くほど長かった。勇敢な騎士たちは、鋭い槍を携えていた。ジークフリートは、幅2スパンもある槍を持っていた。その刃は、恐ろしいほど鋭く切れた。(※スパンは、手を広げた幅をもとにした古い長さの単位)
勇士たちは、黄金色の手綱を手にしていた。手綱の紐は絹でできていた。こうして彼らはその国へ入った。人々はあたり一面で、彼らをじっと見つめた。グンターの家臣たちは、彼らを迎えるために駆け寄ってきた。
誇り高い勇士たち、騎士も従者も、客人たちのもとへ向かった。それは当然の礼であった。主君の国に来た客人を迎えるためである。人々は彼らの手から、馬と盾を受け取った。
すると人々は、その馬を厩へ連れて行こうとした。勇敢なジークフリートは、大きな声で言った。「私と私の家臣たちの馬は、まだそこに立たせておいてくれ。私たちは、すぐにまた旅立つつもりなのだ。」
「知っている者がいるなら、私に告げてほしい。そして隠さずに教えてほしい。ブルグントの国の富める王、グンターをどこで見つけることができるのか。」すると、そのことをよく知っているひとりの者が、彼に答えた。
「王をお探しなら、それは難しいことではありません。あの広い広間の中で、私は王を見ました。王は英雄たちに囲まれておられます。どうぞそこへお向かいください。王のそばには、多くのすばらしい勇士たちがいるのが分かるでしょう。」
そのころ、王にもすでに知らせが届いていた。恐れを知らぬ騎士たちがやって来たというのである。彼らは白い鎧を身につけ、見事な衣をまとっていた。けれどもブルグントの国では、誰ひとり彼らのことを知る者はいなかった。
王は不思議に思った。あの誇り高い勇士たちは、いったいどこからこの国へ来たのか。明るく輝く衣をまとい、あれほど立派で、あれほど新しく広い盾を持っているというのに、誰もそれを王に告げることができなかった。そのことは、グンターにとってまことに残念なことであった。
そこで王に答えたのは、メッツのオルトヴィーン卿であった。彼は富み、勇敢な心を持つ者であった。「私たちが彼らを知らないのなら、誰かを遣わして、私の伯父ハーゲンを呼ばせるべきです。彼に彼らを見せるのがよいでしょう。」
「ハーゲンは諸国のことを知り、あらゆる異国の地にも通じています。もし彼が彼らについて何か知っているなら、私たちにそれを明らかにしてくれるでしょう。」王は、ハーゲンとその家臣たちを呼びに行かせた。やがて彼が、勇士たちを伴って、堂々と宮廷へ入ってくるのが見えた。
※底本:Karl Bartsch 編『Das Nibelungenlied』Leipzig: F. A. Brockhaus, 1867年版を使用。
📚 ドイツ文学の名作紹介や作品解説、原文翻訳シリーズをまとめています。物語や詩を通してドイツ語圏の文学世界にふれられる【ドイツ文学と翻訳カテゴリー】もあわせてチェックしてみてください。
資料:【第三の冒険(前半)】原文
以下の原文は、Karl Bartsch 編『Das Nibelungenlied』1867年版をもとに、当サイトで読みやすいよう書き起こしたものです。誤字・脱字があった場合も、当サイトでは責任を負いかねます。
The following original text has been transcribed by this site for readability, based on Karl Bartsch’s 1867 edition of Das Nibelungenlied. This site assumes no responsibility for any typographical errors or omissions.
Der folgende Originaltext wurde auf Grundlage der von Karl Bartsch herausgegebenen Ausgabe von Das Nibelungenlied aus dem Jahr 1867 von dieser Website in lesbarer Form transkribiert. Für etwaige Tippfehler oder Auslassungen übernimmt diese Website keine Verantwortung.
Drittes Abenteuer 44-82
Wie Siegfried nach Worms kam.
Siegfried vernimmt von Kriemhildens Schönheit und beschließt um sie zu werben. Seine Aeltern versuchen ihn abzureden; da er aber auf seinem Willen besteht und nöthigenfalls die Jungfrau mit Gewalt zu erwerben denkt, so wird er mit elf Begleitern herrlich ausgerüstet. Am siebenten Morgen kommen sie nach Worms, wo sie Niemand kennt, bis Hagen herbeigerufen wird und den Fremden für Siegfried erklärt, indem er zugleich von dessen Thaten erzählt. Gern voll aufgenommen, gibt er als Zweck seiner Fahrt an, er wolle Gunther sein Land abkämpfen. Doch läßt er sich besänftigen und bleibt ein Jahr am Hofe, ohne jedoch Kriemhild zu sehen.
44
Den jungen Herrn beschwerte nie ein Herzeleid.
Er hörte Märe sagen, eine schöne Maid
Wär’ in Burgundenlande, schön wie man wünschen kann,
Durch die er noch viel Freuden und auch viel Mühsal gewann.
45
Ihre große Schöne war kund gar weit und breit.
Ihres Sinnes Adel ward zu derselben Zeit
An der edeln Jungfrau manchem Mann bekannt;
Das führte viele Gäste in des Königs Gunther’s Land.
46
Wie viele man auch werben sah um ihre Hand,
Kriemhildens Herz doch nimmer sich dazu verstand,
Daß sie Einen hätte zum Trautesten begehrt.
Noch fremd war ihr der Recke, dem sie zum Weibe war beschert.
47
Da dacht’ auf hohe Minne Siegelindens Kind;
Es war aller Werben gegen sein’s ein Wind.
Er konnte wol verdienen ein Weib so auserwählt.
Bald ward die edle Kriemhild dem kühnen Siegfried vermählt.
48
Ihm riethen die Verwandten und seiner Mannen viel,
Da sete Minne wäre seines Herzens Ziel,
Daß er um eine würbe, die würdig wäre sein.
Da sprach der kühne Siegfried: „So soll es Kriemhilde sein,
49
„Jene schöne Jungfrau von Burgundenland,
Ob ihrer großen Schöne. Das ist mir wohlbekannt,
So mächtig ist kein Kaiser, wollt’ um ein Weib er frein,
Zur Minne wird’ ihm ziemend die reiche Königin sein.“
50
Diese selbe Märe hörte Siegmund.
Die Leute sprachen drüber; dadurch ward ihm kund
Der Wille seines Kindes. Es war ihm herzlich leid,
Daß er werben wolle um die herrliche Maid.
51
Auch Siegelind erfuhr es, des edeln Königs Weib.
Sie hatte große Sorge um ihres Kindes Leib,
Weil sie Gunthern kannte und seiner Mannen Schar.
Die Werbung zu verleiden dem Degen man beflissen war.
52
Da sprach der kühne Siegfried: „Viellieber Vater mein,
Ohn’ edler Frauen Minne wollt’ ich immer sein,
Würd’ ich nicht da, wo Neigung des Herzens hin mich zieht.
Was man auch reden möge, glaubt mir, daß es doch geschieht.“—
53
„Willst du davon nicht lassen,“ der König sprach da so,
„So bin ich deines Willens von ganzem Herzen froh,
Und will dir’s enden helfen so gut ich immer kann.
Doch hat der König Gunther manchen spähtigen Mann.
54
„Wär’ es auch Niemand anders als Hagen allein,
Der kann im Uebermuthe so hoffärtig sein,
Daß ich ernstlich fürchte, es werd’ uns noch leid,
Wenn wir werben wollen um die herrliche Maid.“—
55
„Was kann uns das bekümmern?“ fing Siegfried wieder an.
„Was ich von ihnen freundlich nicht erbitten kann,
Das wird schon so erworben mit Kraft da meine Hand.
Ich traue mich ihm beides abzuzwingen, Leut’ und Land.“—
56
„Leid ist mir deine Rede“, sprach König Siegmund;
„Denn würde diese Märe dort am Rheine kund,
Du dürftest wahrlich nimmer reiten in das Land.
Gunther und Gernot die sind mir lange bekannt.
57
„Mit Gewalt kann Niemand erwerben die Magd“,
So sprach der König Siegmund, „das ist mir wol gesagt.
Willst du jedoch mit Recken reiten in das Land,
Die Freunde, die wir haben, die werden eilends besandt.“—
58
„Das hab’ ich nicht im Sinne“, sprach Siegfried wider ihn,
„Daß Recken mit mir sollen nach dem Rheine ziehn,
Wie auf einer Heerfahrt; das wäre mir gar leid,
Wenn ich mir erzwänge dadurch die herrliche Maid.
59
Sie kann allein erwerben so schon meine Hand.
Ich will mit elf Gesellen ziehn in Gunther’s Land;
Dazu sollt ihr mir helfen, Vater Siegmund.“
Da gab man seinen Degen zu Kleidern grau und auch bunt.
60
Da vernahm die Märe die Mutter Siegelind;
Sie begann zu trauern um ihr liebes Kind:
Daß sie’s durch Gunther’s Mannen verliere, bangt’ ihr Sinn.
Gar heiß begann zu weinen davon die edle Königin.
61
Da ging der junge Siegfried dahin wo er sie sah.
Wider seine Mutter freundlich sprach er da:
„Frau, ihr sollt nicht meinen um den Willen mein;
Wol denk’ ich ohne Sorge vor allen Kämpen zu sein.
62
„Helft mir zu der Reise nach Burgundenland,
Daß ich und meine Recken haben solch Gewand,
Wie es mit Ehren tragen kann stolzer Helden Schar.
Dafür sag’ ich in Treuen großen Dank euch fürwahr.“—
63
„Da du es nicht willst lassen“, sprach Frau Siegelind,
„So helf’ ich dir zur Reise, mein einziges Kind,
Mit den besten Kleidern, die je ein Ritter trug,
Dir und den Gesellen; ich geb’ euch ihrer genug.“
64
Der junge Siegfried dankte der Königin hehr.
Er sprach: „Ich will zur Reise weiter Niemand mehr
Als der Recken elfe; für die besorgt Gewand.
Ich möchte gern erfahren wie’s mit Kriemhild sei bewandt.“
65
Da saßen Nachts und Tages viele schöne Fraun,
Daß man ihrer keine müßig konnte schaun,
Bis Siegfriedens Kleidung all bereitet ward;
Denn auf keine Weise wollt’ er entsagen der Fahrt.
66
Sein Vater hieß ihm zieren sein ritterlich Gewand,
Womit er ziehen wollte aus Siegmundens Land.
Ihre lichten Panzer wurden auch bereit
Und ihre festen Helme und ihre Schilde schön und breit.
67
Da nahet’ ihre Reise gen Burgund heran.
Um sie begann zu sorgen das Weib wie der Mann,
Ob sie jemals kämen heim wieder in das Land.
Die Helden ließen beides aufladen, Waffen und Gewand.
68
Schön waren ihre Rosse, ihr Reitzeug goldesroth.
War Einer stolzen Muthes, so war es ohne Noth,
Als Siegfried sein mochte und die Mannen sein.
Urlaub er begehrte zu der Fahrt an den Rhein.
69
Den gaben ihm mit Leide König und Königin.
Er tröstete sie Beide mit minniglichem Sinn;
Er sprach: „Ihr sollt nicht meinen um den Willen mein;
Immer ohne Sorge mögt ihr um mein Leben sein.“
70
Leid war es den Recken, es meint’ auch manche Maid;
Ich glaub’ ihr Herz sagt’ ihnen ahnend künftig Leid,
Daß ihnen so viel Freunde darum blieben todt.
Sie hatten Grund zu klagen; es that ihnen wahrlich noth.
71
Am siebenten Morgen zu Worms an den Strand
Ritten nun die Kühnen; es war ihr Gewand
Ganz von rothem Golde, ihr Reitzeug schön und gut.
Des kühnen Siegfried’s Rosse gingen hin in sanftem Muth.
72
Neu waren ihre Schilde, licht und von breitem Schnitt,
Und schön ihre Helme, als zu Hofe ritt
Siegfried der kühne in König Gunther’s Land.
Man ersah an Helden nie so herrlich Gewand.
73
Der Schwerter Enden reichten bis auf die Sporen her.
Die tapfern Ritter führten manchen scharfen Speer;
Siegfried brachte einen zwei Spannen breiten mit,
Der an seinen Schneiden gar gewaltiglich schnitt.
74
Goldfarbne Zäume führten die Recken in der Hand,
Die Riemen waren seiden; so kamen sie ins Land.
Da gafften sie die Leute allenthalben an;
Gunther’s Mannen liefen zur Begrüßung heran.
75
Die hochgemuthen Recken, Ritter so wie Knecht,
Gingen zu den Herren, das war Fug und Recht;
Die Gäste zu empfangen in ihrer Herren Land;
Die Pferde nahm man ihnen, sammt den Schilden von der Hand.
76
Da wollte man die Rosse führen in den Stall.
Siegfried der kühne sprach mit lautem Schall:
„Laßt mir und meinen Mannen noch stehn die Pferde dort,
Denn es ist mein Wille, wir wollen bald wieder fort.
77
„Wer die Märe wisse, der sage sie mir an
Und soll es nicht verschweigen, wo ich finden kann
Den reichen König Gunther aus Burgundenland.“
Da sagt’ es ihm Einer, dem es wohl war bekannt.
78
„Wollt ihr den König finden, das kann gar wohl geschehn:
In jenem weiten Saale hab’ ich ihn gesehn
Unter seinen Helden. Gehet nur dahin;
Manch herrlichen Recken findet ihr bei ihm darin.“
79
Nun war auch dem König die Kunde schon gesagt,
Daß da gekommen wären Ritter unverzagt,
Die trügen weiße Panzer und herrlich Gewand;
Sie erkenne Niemand im burgundischen Land.
80
Den König nahm es wunder, von wannen in das Land
Die stolzen Recken kämen in lichtem Gewand
Und mit so guten Schilden, so neu und so breit.
Daß Keiner es ihm sagte, das war Gunthern gar leid.
81
Zur Antwort gab dem König von Metz Herr Ortwein,
Reich und kühnem Muthe, mocht’ er süßer sein:
„Da wir sie nicht kennen, so heißt doch Jemand gehn
Nach meinem Oheim Hagen; den sollt ihr sie lassen sehn.
82
„Dem sind kund die Reiche und jedes fremde Land;
Hat er von ihnen Kunde, das macht er uns bekannt.“
Der König ließ ihn holen sammt den Mannen sein;
Man sah ihn stattlich kommen mit Recken in den Hof hinein.


