アプフェルシュトゥルーデル(Apfelstrudel)は、薄く伸ばした生地でりんごのフィリングを包んで焼く、オーストリアや南ドイツで親しまれている伝統的な焼き菓子です。
サクッとした薄い生地の中に、シナモンの香りをまとったりんごとレーズンがたっぷり。仕上げに粉砂糖をふると、カフェで出てくるような雰囲気になります。見た目は少し難しそうですが、ポイントは生地をしっかり休ませて、布の上で薄く伸ばすこと。

今回は、家庭でも作りやすい分量で、手作りの生地から作るアプフェルシュトゥルーデルをご紹介します。
アプフェルシュトゥルーデルとは?
アプフェルシュトゥルーデル(Apfelstrudel)は、薄く伸ばした生地でりんごのフィリングを包み、くるくると巻いて焼く伝統的な焼き菓子です。「Strudel」はもともと「渦」や「渦巻き」を意味する言葉。生地を巻いた形が渦のように見えることから、この名前で呼ばれるようになったとされています。中でも、りんごを使ったアプフェルシュトゥルーデルはとても有名で、ドイツ南部やオーストリアのカフェでもよく見かけます。
カフェでは、温かいアプフェルシュトゥルーデルに粉砂糖をふり、バニラソースやホイップクリームを添えて出されるのが定番です。日本のアップルパイに少し似ていますが、パイ生地のような何層にも重なったサクサク生地ではなく、薄く伸ばした生地でりんごを包むのが特徴です。
材料
(生地:1本分・約6〜8切れ)

- 薄力粉 200g
- ぬるま湯 100ml前後
- サラダ油またはひまわり油 大さじ1
- 塩 ひとつまみ
- 打ち粉 適量
- 生地に塗る油 少量
(フィリングと仕上げ)
- りんご 4〜5個
- 砂糖 60〜80g
- レーズン 40g
- シナモン 小さじ1
- レモン汁 大さじ1
- パン粉 80g
- バター 40g
- 溶かしバター 適量 (表面に塗る用)
- 粉砂糖 適量 (仕上げ用)


ドイツで作る場合、薄力粉は Weizenmehl Type 405、パン粉は Semmelbrösel で代用できます。
作り方
①生地をこねる
ボウルに薄力粉、塩、油、ぬるま湯を入れ、全体を混ぜます。まとまってきたら、なめらかになるまでしっかりこねます。最初は少しべたついていても、こねているうちにまとまりやすくなります。生地が硬すぎる場合は、ぬるま湯を少しずつ足して調整してください。

②生地を休ませる
生地を丸め、表面に油を薄く塗ります。ボウルに入れて布をかぶせ、30分ほど休ませます。生地を休ませることで、あとで薄く伸ばしやすくなります。

③りんごのフィリングを作る
りんごは皮をむくか、好みで皮付きのまま薄切りにします。ボウルにりんご、砂糖、シナモン、レモン汁、レーズンを入れて混ぜます。りんごから水分が出るので、混ぜたあとは長く置きすぎないようにします。

④パン粉をバターで炒める
フライパンにバターを溶かし、パン粉を入れて炒めます。ほんのり色づき、香ばしい香りがしてきたら火を止めます。パン粉は、りんごの水分を受け止めてくれる大事な役割があります。

⑤生地を薄く伸ばす
大きめの清潔な布を作業台に広げ、軽く打ち粉をします。休ませた生地をのせ、めん棒で伸ばしたあと、手で少しずつ薄く広げます。破れないように、中心から外側へやさしく伸ばしてください。生地はできるだけ薄く、向こうが少し透けるくらいを目指します。

⑥パン粉とりんごをのせる
薄く伸ばした生地の上に、炒めたパン粉を広げます。その上にりんごのフィリングをのせます。巻きやすいように、具材は手前側に横長に置き、端は少し空けておきます。

⑦布を使って巻く
手前の生地を少し折り込み、布を持ち上げながら生地を巻いていきます。手で無理に押すより、布の力を使うと形が崩れにくくなります。巻き終わりは下にして、両端を軽く閉じます。

⑧天板にのせて焼く
オーブンシートを敷いた天板に、巻き終わりを下にしてシュトゥルーデルをのせます。表面に溶かしバターを塗り、180℃に予熱したオーブンで35〜40分ほど焼きます。表面がこんがり色づいたら焼き上がりです。

⑨粉砂糖をふって仕上げる
焼き上がったシュトゥルーデルを少し冷まし、皿に移します。仕上げに粉砂糖をふれば完成です。温かいうちに切り分けると、中のりんごの香りがふわっと広がります。

おいしく作るコツ
🍎生地はしっかり休ませる
アプフェルシュトゥルーデルの生地は、休ませることで伸ばしやすくなります。こねた直後に無理に伸ばすと破れやすいので、焦らず30分ほど休ませるのがおすすめです。
🍎りんごは薄めに切る
りんごが大きすぎると巻きにくく、焼き上がりも少し食べにくくなります。薄切り、または小さめのいちょう切りにすると、巻きやすくなります。
🍎パン粉は省かない
バターで炒めたパン粉は、香ばしさを出すだけでなく、りんごから出る水分を受け止める役割もあります。パン粉を入れることで、生地がべちゃっとなりにくく、仕上がりが安定します。
🍎布を使って巻く
薄く伸ばした生地は破れやすいので、手だけで巻こうとすると少し難しくなります。布を持ち上げながら巻くと、生地全体を均一に動かしやすく、長いロール状にまとめやすくなります。
おわりに
アプフェルシュトゥルーデルは、生地を薄く伸ばして巻く工程が少し特別ですが、その分、焼き上がったときの達成感も大きいお菓子です。りんごとシナモンの香りが広がる、素朴で温かい味をぜひ楽しんでみてください。

これからも、ドイツ料理だけでなく、お菓子のレシピもどんどん紹介していきますね。
📚 ドイツの家庭料理や伝統的な食文化について、他の記事でも紹介しています。本場のレシピから現地の食習慣まで幅広くまとめているので、ぜひ [ドイツ食文化とレシピ集カテゴリー] もあわせてチェックしてみてください。


