ドイツでの貯金、みなさんはどうしていますか?何となく同じ口座に預けっぱなしになっているお金はありませんか?
日本では「定期預金」や「積立」などを利用していた人も、ドイツの銀行の商品はややこしくて、どれが何なのか分からないということはないでしょうか。

今回は、『ドイツでの貯金』初心者さんに向けて、口座や貯金の基本的なお話をしたいと思います。
ドイツの銀行口座にはどんな種類がある?
まずは、ドイツの主な銀行口座の種類と特徴を見ていきましょう。
Girokonto・Tagesgeld・Festgeldの違い
| 口座の種類 | 主な用途 | 金利 | お金の動かしやすさ |
|---|---|---|---|
| Girokonto | 給与受け取りや日常の支払い(普通口座) | 低い、またはほぼなし | 自由 |
| Tagesgeld | すぐ使う可能性のある貯金 | 変動 | 比較的自由 |
| Festgeld | 一定期間使わない貯金 (定期預金) | 固定 | 満期まで原則引き出し不可 |
| Sparkonto・Sparbuch | 昔からある貯蓄口座 | 銀行による | 制限がある場合もある |

Girokonto 開設については、以下の別記事を参照するにゃ。
銀行によって商品名が違うこともある
銀行によっては、TagesgeldやFestgeldという名称がそのまま使われず、独自の商品名が付いていることがあります。そのため、商品名だけでは、どの種類の口座なのか分かりにくい場合があります。
そのようなときは、お金を自由に引き出せるか、預入期間が決まっているか、金利が固定か変動かを確認しましょう。名称ではなく条件を見ることで、Tagesgeldに近い商品なのか、Festgeldにあたる商品なのかを判断しやすくなります。
どこに預けるとお得?金利と条件を比較しよう
比較サイトで条件に合う口座を探す
では、実際にどこへ預けるのが一番お得なのでしょうか?それを調べるには、CHECK24などの比較サイトが便利です。TagesgeldかFestgeldか、何か月預けるのか、いくら預けるのか、といった条件を入力すると、現時点で条件に合う商品を比較できます。
2026年7月現在は、年3%を超える金利の商品も見つかります。たとえば、5,000ユーロを年3%で1年間預けた場合、税引前の利息は150ユーロ(現在のレートで約28000円)です。普通口座に置いたままにする場合と比べると、けっこう大きな違いになりますね。(※金利は常に変動します。実際の金利は比較サイトなどで確認してください)

CHECK24は、他にも任意保険や携帯の契約などが豊富に紹介されていてとても便利ですよ。
TagesgeldとFestgeldでは金利の条件が違う
Tagesgeldはお金の出し入れが比較的自由ですが、年3%などの高い金利が適用されるのは、通常、口座開設後3か月、4か月、6か月などの期間限定ボーナスです。期間終了後は通常金利(銀行により異なる)に戻ります。
一方、Festgeldは定期預金で、満期まで原則としてお金を動かせませんが、契約時の金利が満期まで適用されます。しばらく使う予定のないお金であれば、金利のよい時期に一定期間預けておくのも一つの方法です。
利息を受け取る前に知っておきたいこと
Freistellungsauftragを忘れずに
銀行から受け取る利息には約25%の税金がかかります。100ユーロの利息なら税引き後約75ユーロが残ります。しかし、ドイツにはSparer-Pauschbetragという非課税枠があり、単身者の場合は年間1,000ユーロまで(夫婦で共同申告をする場合は2人で2,000ユーロまで)の利息や配当などが非課税になります。
この非課税枠を銀行で利用するために必要なのが、Freistellungsauftragです。複数の銀行を利用している場合は、1,000ユーロの枠をそれぞれの銀行に振り分けることができます。オンラインバンキングで簡単に設定できる場合が多いので、忘れず設定してください。
また、Freistellungsauftragを設定していなかったために税金が引かれてしまった場合も、確定申告で還付を申請出来ます。その際には銀行からの証明書が必要なので、送られてくる書類は処分せずに保管しておいてください。
ボーナス金利を追い続けるのは意外と大変
Tagesgeldのボーナス期間が終わるたびに、別の銀行のTagesgeldを開設してお金を移していけば、ずっとボーナス金利を享受できるんじゃないか、というのは多分誰でも一度は考えることではないでしょうか?
それは現実的に可能ではありますが、実際には以下の理由で結構大変です。
- 銀行の口座を新規で開設する手間(本人確認など)
- ボーナス金利は、Neugeldを条件にしている場合が多い(Neugeldとは、一定期間その銀行や系列銀行には預けていなかった外部からのお金の事を指します)
- 乗り換えを何度も繰り返していると、いずれは利用できる銀行が限られてしまう
しばらく使う予定のないお金であれば、数か月ごとに移し続けるよりも、Festgeldに預けて金利を一定期間固定した方が、管理は簡単です。しかし、1年や2年定期で預けてから、金利が大幅に上昇した時や、急にお金が必要になった時に動かせないので、その辺りに注意が必要です。

Tagesgeldジプシーは大変なのにゃ
金利だけでなく預金保護も確認しよう
預金は1人につき1金融機関あたり10万ユーロまで保護される
銀行が破綻した場合に備えて、ドイツを含むEUにはEinlagensicherungと呼ばれる預金保護制度があります。この制度に加入している銀行では1人につき10万ユーロまでの預金が保護されます(同じ銀行に複数口座がある場合はその合計で10万ユーロ)。銀行を選ぶ際には、預金保護制度に加入しているかどうかもしっかりと確認してください。
うっかり10万ユーロを超えないように
仮に3%の金利で10万ユーロを貯金していた場合、利息は1年で3,000ユーロ(税引き前)になります。TagesgeldやFestgeldの利息は、同じ銀行内の口座に振り込まれる場合はほとんどなので、気付いたら合計が10万ユーロを超えていた、ということのないようにご注意ください。
おわりに
今回は、ドイツの貯金の基礎知識をご紹介しました。大切なお金を預ける以上、より有利な金利を確認しながら、預金保護制度の対象となる銀行の商品を選ぶようにしてください。

また機会があれば、投資や確定申告などの「お金にまつわる話」をもっと記事にしていきたいと思います。
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