フランクフルトから電車で約1時間。木組みの家が並ぶ小さな町、シュタイナウ・アン・デア・シュトラーセ(Steinau an der Straße)は、グリム兄弟が幼少期を過ごした町として知られています。
旧市街には、兄弟が実際に暮らした家を利用した博物館やルネサンス様式の城、グリム童話をモチーフにした噴水などが集まっています。

この記事では、ドイツ・メルヘン街道の町シュタイナウへのアクセスと、主な観光スポットをご紹介します。
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シュタイナウ(Steinau an der Straße)ってどんな町?

シュタイナウ・アン・デア・シュトラーセは、ドイツ中西部のヘッセン州、マイン=キンツィヒ郡に位置する人口約1万人の小さな町です。
町の名前に付く「an der Straße」は、「街道沿い」という意味。フランクフルトとライプツィヒを結ぶ中世の重要な交易路、ヴィア・レギア(Via Regia)沿いに位置していたことに由来します。シュタイナウは、旅人や商人、馬車が行き交う宿場町として発展しました。
現在、シュタイナウは公式に「Brüder-Grimm-Stadt Steinau an der Straße(グリム兄弟の街シュタイナウ・アン・デア・シュトラーセ)」を名乗り、ドイツ・メルヘン街道の主要都市のひとつとなっています。また、美しい木組み建築が残る町を結ぶ「ドイツ木組みの家街道」にも加盟しています。
シュタイナウへのアクセス
鉄道でのアクセス
フランクフルト中央駅からシュタイナウ駅へ行く場合はRE(快速地域列車)に乗ります。ハーナウ中央駅を経由して約1時間です。
🌐 DB(ドイツ鉄道)またはRMV(ライン=マイン交通連合)の公式サイトから、最新の所要時間や運賃を確認してください。
シュタイナウ駅から旧市街へ
シュタイナウ駅から旧市街の中心アム・クンペンまでは約1~1.4キロメートル。徒歩で約20分ほどの距離です。シュタイナウ駅前にバス停がありますが、旅行者に便利なルートを通らないため、ここでは徒歩、もしくはタクシーやUberなどの配車サービスをお勧めします。
シュタイナウの見どころ
グリム兄弟の家(Brüder Grimm-Haus)

グリム兄弟の家は、ヤーコプとヴィルヘルムが少年時代を過ごした建物です。現在は、グリム兄弟の生涯や仕事、童話の世界を紹介する博物館として公開されています。館内には、兄弟や家族に関する資料のほか、グリム童話をテーマにした展示、特別展示室などがあります。
建物自体も歴史が古く、館内には1590年頃のものとされる壁面装飾が残されています。向かいにあるシュタイナウ街道博物館とは共通チケットになっており、1枚のチケットで両方の博物館を見学できます。
📍住所: Brüder-Grimm-Straße 80, 36396 Steinau an der Straße
🌐公式サイト(独)
🕛開館時間:4月~10月/火~日 11:00~17:00、11月~3月 火~日 11:00~16:00、月曜休館
🎫 入場料:大人6ユーロ(※シュタイナウ街道博物館との共通チケット)2026年8月現在
シュタイナウ街道博物館(Museum Steinau)

シュタイナウ街道博物館は、グリム兄弟の家の向かいに建つ、旧官庁舎の納屋を利用した博物館です。「街道沿いの博物館」という名前の通り、フランクフルトとライプツィヒを結んだ交易路と、街道の町として発展したシュタイナウの歴史を紹介しています。
館内では、かつて街道を行き交った商人や巡礼者、馬車での旅、宿屋、鍛冶屋、鞍職人など、旅を支えた人々の暮らしを知ることができます。
📍住所: Stadtborngasse 1, 36396 Steinau an der Straße
🌐公式サイト(独)
🕛開館時間:公式サイトに明記されていないため、現地でご確認ください。
🎫 入場料:大人6ユーロ(※グリム兄弟の家との共通チケット)2026年8月現在
メルヘン噴水(Märchenbrunnen)

メルヘン噴水は、アム・クンペン中央に建つ、グリム童話をモチーフにした噴水です。ヤーコプ・グリムの生誕200周年を記念して造られ、1985年6月に公開されました。
高さ約4メートルの石柱には、『ヘンゼルとグレーテル』『赤ずきん』『ラプンツェル』『ホレおばさん』『星の銀貨』など、グリム童話に登場する17のモチーフが彫られています。水盤には『かえるの王さま』の王女とカエルの像が置かれ、柱の上部には眠り姫の城などが表現されています。
📍住所: Am Kumpen, 36396 Steinau an der Straße
🎫 入場料:無料(屋外スポット)

柱を一周しながら、知っている童話を探してみてくださいね。
テアトリウム・シュタイナウ(Theatrium Steinau)
テアトリウム・シュタイナウは、シュタイナウ城の旧馬屋を利用した、小さな劇場です。建物は1557年から1558年頃に城の馬屋として建てられました。1955年からはマリオネット劇団の拠点となり、2017年の改修後、「Theatrium Steinau」として再オープンしました。
現在は人形劇を中心に、演劇、音楽、コメディ、カバレットなど、子ども向けから大人向けまで幅広い公演が行われています。
📍住所: Am Kumpen 2-4, 36396 Steinau an der Straße
🌐公式サイト(独)
🎭🎵イベント情報とチケット
カタリーネン教会(Katharinenkirche)

シュタイナウの中心部に建つカタリーネン教会は、8~9世紀の教会跡を基礎として、1350年頃から1511年にかけて建てられた歴史ある教会です。
現在は礼拝の場であると同時に「文化教会」として、コンサート、演劇、展覧会、講演会などにも利用されています。観光客向けの決まった開館時間は案内されていないため、内部を見学できるかどうかは現地でご確認ください。
📍住所:Am Kumpen, 36396 Steinau an der Straße
🌐公式サイト(独)
外観見学自由
シュタイナウ城(Schloss Steinau)

旧市街の中心に建つシュタイナウ城は、13世紀後半に城塞として建てられ、1528年から1560年にかけて、ルネサンス様式の城館へと改築されました。五角形の敷地を城壁と堀が囲む、要塞のような外観が特徴です。
城内には、ルネサンス時代の壁画や、貴族の肖像画が飾られたホーフシュトゥーベ、19世紀の調理器具が並ぶ城の厨房などが残されています(城館内部はガイドツアーのみ)。中央に立つ城塔は、展示やガイドツアーとは別に見学できます。
2025年には、グリム兄弟とシュタイナウの関係を紹介する新しい常設展示「Wurzeln und Flügel – Die Brüder Grimm und Steinau」がオープンしました。
📍住所: Im Schloss 3, 36396 Steinau an der Straße
🌐公式サイト(英)
🏰開館期間:3月~12月20日(12月21日~2月末は冬季休館)※屋外部分は通年見学可
🕛開館時間:火~日 10:00~17:00、月曜休館
🎫 入場料:展示のみ/大人6ユーロ、展示+城内ガイドツアー/大人8ユーロ、塔のみ/大人3ユーロ
※城内ガイドツアーは土日祝にドイツ語で行われます。英語ツアーや平日のツアーは事前に問い合わせが必要です。
おすすめの書籍
シリーズ紹介
当サイトでは、グリム童話1812年初版の翻訳プロジェクトを連載しています。これからもどんどん追加予定なので、ぜひ【グリム童話カテゴリー】をのぞいてみてください。


おわりに
シュタイナウ・アン・デア・シュトラーセは、グリム兄弟が多感な少年時代を過ごした町です。兄弟が実際に暮らした家を訪ね、中世から続く街道の歴史を知り、メルヘン噴水に刻まれた童話の場面を探す。小さな旧市街の中に、グリム兄弟と町の歴史をたどる見どころがまとまっています。

ハーナウから始まるドイツ・メルヘン街道を旅するなら、ぜひシュタイナウにも立ち寄ってみてくださいね。
🏰ドイツ各地の観光スポットや街歩きコースは、他の記事でも紹介しています。人気都市から歴史ある町まで、現地在住の筆者がまとめた旅行ガイドを掲載しています。ぜひ[ドイツ観光案内カテゴリー]もあわせてご覧ください。
画像出典:
*1 By Alexander Hoernigk – Own work, CC BY 3.0, Link
*2 By User:Mattes – Own work, Public Domain, Link
*3 By Alexander Hoernigk – Own work, CC BY 3.0, Link
*4 By Plant-Enthusiast – Own work, CC BY-SA 3.0 de, Link
*5 Von Fotografien von Rainer Lippert, zusammengefügt von mir, Grand-Duc – Fotografien von Rainer Lippert, Gemeinfrei, Link


