フランクフルトには、マイン川沿いに、Museumsufer(ムゼウムスウーファー)と呼ばれる美術館や博物館が集まるエリアがあります。さらに市内各地にも歴史、自然、文学、現代アートなど、さまざまなテーマのミュージアムがあります。
そんなフランクフルトの美術館・博物館巡りに使えるのが、MuseumsuferCardと呼ばれる年間パスです。対象となる施設は全部で39館。有名なシュテーデル美術館やゲーテハウス、もじゃもじゃペーター博物館なども含まれています。

2026年10月から、「まいん・どいちゅらんど」特別企画として、このカードを使って1年間で全館制覇を目指してみることにしました。訪問した施設は個別記事で詳細をご紹介予定です!
★本ページにはプロモーションが含まれています。
MuseumsuferCardとは?
MuseumsuferCardは、フランクフルトとその周辺にある39の美術館・博物館を1年間利用できる年間パスです。料金は1人89ユーロ(2026年9月現在)で、対象施設では常設展のほか、多くの特別展にも入場できます。
また、年に一度開催される夜間の美術館イベント「Nacht der Museen」や、マイン川沿いで行われる大規模な文化イベント「Museumsuferfest」の際にも、対象施設へ入場できます。カードはオンラインのほか、各対象施設などでも購入できます。🌐公式サイト(英)
⚠️カードは本人専用で、利用時には有効な身分証明書の提示が必要です。
⚠️特別イベントや、シュテーデル美術館の一部大型特別展などは対象外です。
MuseumsuferCard対象の39施設を紹介

では、実際にどの施設が対象になっているか見ていきましょう。表内のチケット価格は、カードを持っていない場合の金額の目安(2026年9月現在)です。
美術・絵画・彫刻

| 施設名 | 施設の説明 | 大人1名 |
|---|---|---|
| シュテーデル美術館 Städel Museum | 中世から現代まで約700年にわたるヨーロッパ美術を所蔵する、フランクフルトを代表する美術館。古典絵画、印象派、近代・現代美術まで幅広い。🔶詳細はこちら | 19 € |
| リービークハウス彫刻コレクション Liebieghaus Skulpturensammlung | 古代エジプト、ギリシャ・ローマ、中世、ルネサンス、バロックなどの彫刻を展示する専門美術館。 | 10~12 € |
| 応用美術博物館 Museum Angewandte Kunst | デザイン、工芸、家具、ファッション、書籍、東アジア美術など、生活に関わる造形文化を扱う。 | 14 € |
| イコン博物館 Ikonenmuseum Frankfurt | ロシアや東南ヨーロッパを中心とする、正教会の聖像画「イコン」を専門に展示する。 | 6 € |
| ギーシュ博物館・ゲーテ大学 Museum Giersch der Goethe-Universität | ライン・マイン地方に関係する美術や文化を中心に、テーマ性のある企画展を開催する。 | 7 € |
| シンクレア・ハウス美術館 Museum Sinclair-Haus | バート・ホンブルクにある美術館。自然や人間、環境などをテーマにした現代美術の企画展を開催する。 | 6 € |
| フランクフルト写真フォーラム Fotografie Forum Frankfurt | 写真芸術を専門とする展示施設。歴史的写真から現代写真まで、国内外の写真家を幅広く紹介する。 | 8 € |
歴史・考古学・宗教

| 施設名 | 施設の説明 | 大人1名 |
|---|---|---|
| フランクフルト歴史博物館 Historisches Museum Frankfurt | 中世の自由都市時代から現代まで、フランクフルトの都市史と市民生活を総合的に紹介する。新館と約800年の歴史を持つSaalhofからなる大規模な歴史博物館。 | 8~12 € |
| フランクフルト考古学博物館 Archäologisches Museum Frankfurt | 先史時代から古代ローマ、中世まで、フランクフルトと周辺地域から発掘された遺物を展示する考古学博物館。 | 8 € |
| ユダヤ博物館フランクフルト Jüdisches Museum Frankfurt | 中世から現代までのフランクフルトにおけるユダヤ人の歴史と文化を紹介する。ロートシルト家ゆかりの建物と新館を利用している。 | 12 €(ユダヤ人街博物館との共通券) |
| ユダヤ人街博物館 Museum Judengasse Frankfurt | かつてのユダヤ人居住区ユーデンガッセの遺構を保存し、当時の暮らしやキリスト教徒との交流、迫害の歴史などを伝える。 | 同上 |
| 大聖堂博物館 Dommuseum Frankfurt | フランクフルト大聖堂に伝わる典礼用具や祭服、宗教美術、考古学資料などを展示する。 | 4 € |
| 都市史研究所 Institut für Stadtgeschichte | 旧カルメル会修道院にあるフランクフルト市の公文書館。市の歴史資料を保存し、都市史に関する企画展も開催する。 | 無料 |
| 聖書体験博物館 Bibelhaus ErlebnisMuseum | 聖書が生まれた時代の生活や文字、古代オリエントの文化を、考古資料や体験型展示を通して紹介する。 | 8 € |
| 青少年博物館 Junges Museum Frankfurt | 歴史博物館に併設された子ども・青少年向けの施設。フランクフルトの歴史や文化を、体験型展示やワークショップで学べる。 | 8 € |
| オッフェンバッハ都市史博物館 Haus der Stadtgeschichte Offenbach am Main | 先史時代から現代まで、約1万年にわたるオッフェンバッハの歴史を、考古資料・都市史資料・美術作品などで紹介する。 | 4 € |
現代アート・デザイン・建築

| 施設名 | 施設の説明 | 大人1名 |
|---|---|---|
| シルン美術館 SCHIRN KUNSTHALLE FRANKFURT | 近代・現代美術を中心に、国際的な大型企画展を開催するフランクフルトを代表する展示施設。現在は本館改修のため、ボッケンハイムの旧Dondorf印刷所で展示を行っている。 | 展示により異なる |
| MMKフランクフルト現代美術館 MUSEUM MMK – MUSEUM MMK FÜR MODERNE KUNST | 1960年代以降の国際的な現代美術を約5,000点所蔵する美術館。現在、本館は防火改修のため休館中。TOWER MMKとZOLLAMT MMKは通常通り開館している。 | 休館中 |
| ドイツ建築博物館 Deutsches Architekturmuseum (DAM) | ドイツ初の建築専門博物館。建築史や都市計画、現代建築をテーマにした常設展・企画展を開催する。 | 12 € |
| フランクフルト芸術協会 Frankfurter Kunstverein | レーマー広場にある現代美術の展示施設。美術だけでなく、科学や社会問題などをテーマにした学際的な企画展も開催する。 | 企画展により異なる |
| ポルティクス Portikus | シュテーデル美術大学に属する現代美術の展示施設。若手から国際的なアーティストまで、実験的な企画展を開催する。 | 無料 |
| タワーMMK TOWER MMK – MUSEUM MMK FÜR MODERNE KUNST | MMKの別館。TaunusTurm内の約2,000㎡の展示空間で、コレクション展や現代社会をテーマにした企画展を開催する。 | 8 € |
| ツォルアムトMMK ZOLLAMT MMK – MUSEUM MMK FÜR MODERNE KUNST | MMK本館向かいの旧税関建物を利用した別館。若手国際作家による新作や、空間を生かした現代アートを中心に展示する。 | 6 € |
| クリングスポール博物館 Klingspor Museum – Offenbach am Main | オッフェンバッハにある本と文字の専門博物館。タイポグラフィ、書体、カリグラフィ、装丁、アーティストブックなどを収蔵・展示する。 | 4 € |
文学・人物・音楽・映画

| 施設名 | 施設の説明 | 大人1名 |
|---|---|---|
| フランクフルト・ゲーテハウス Frankfurter Goethe-Haus / Freies Deutsches Hochstift | ゲーテが幼少期から青年期を過ごし、『若きウェルテルの悩み』など初期の重要作品を書いた生家。18世紀の市民生活を伝える室内も見どころ。 | 12 €(ドイツ・ロマン主義博物館との共通券) |
| ドイツ・ロマン主義博物館 Deutsches Romantik-Museum / Freies Deutsches Hochstift | ドイツ・ロマン主義を専門に紹介する博物館。ノヴァーリス、アイヒェンドルフ、ブレンターノ兄妹などに関する原稿、書籍、美術作品を展示する。 | 同上 |
| DFFドイツ映画研究所・映画博物館 DFF – Deutsches Filminstitut & Filmmuseum | 映画の歴史や映像技術、映画制作の仕組みを、実物資料や体験型展示を通して紹介する。館内には映画館も併設されている。 | 8~15 € |
| もじゃもじゃペーター博物館 Struwwelpeter Museum | ハインリヒ・ホフマンと世界的な児童書『もじゃもじゃペーター』を紹介する博物館。作品の成立や出版史、作者の生涯などを展示する。 | 8 € |
| MOMEM MOMEM – Museum of Modern Electronic Music | テクノやハウスなどの電子音楽とクラブカルチャーをテーマにした体験型ミュージアム。音楽、DJ文化、デザインなどを企画展で紹介する。 | 展示により異なる |
| アイントラハト・フランクフルト博物館 Eintracht Frankfurt Museum | サッカークラブ「アイントラハト・フランクフルト」の歴史を、写真、映像、ユニフォーム、トロフィーなどを通して紹介する。 | 5 € |
| カリカトゥーラ博物館 Caricatura Museum Frankfurt – Museum für Komische Kunst | 風刺画、漫画、カートゥーンなど「コミカル・アート」を専門とする博物館。Neue Frankfurter Schuleの作品を中心に展示する。 | 8 € |
| ヒンデミット・キャビネット Hindemith Kabinett im Kuhhirtenturm | 作曲家パウル・ヒンデミットが1923~1927年に暮らした中世の塔にある記念館。資料や録音を通して、その生涯と作品を紹介する。 | 無料 |
| シュトルツェ博物館 Stoltze-Museum der Frankfurter Sparkasse | フランクフルト出身の詩人・風刺作家フリードリヒ・シュトルツェの生涯と作品、民主主義や市民権をめぐる活動を紹介する。 | 無料 |
自然・科学・技術・文化

| 施設名 | 施設の説明 | 大人1名 |
|---|---|---|
| ゼンケンベルク自然博物館 Senckenberg Naturmuseum Frankfurt | 恐竜の骨格標本や化石、世界各地の動物などを展示する、ドイツを代表する自然史博物館のひとつ。地球の歴史や生物多様性について幅広く紹介する。 | 12 € |
| コミュニケーション博物館 Museum für Kommunikation Frankfurt | 郵便、電信、電話、ラジオからインターネットまで、人間のコミュニケーションと情報伝達技術の歴史を紹介する。 | 9 € |
| 世界文化博物館 Weltkulturen Museum | アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカなど、世界各地の文化や社会を民族学・文化人類学の視点から紹介する。2027年春まで改装のため休館中。 | 休館中 |
| ドイツ連邦銀行・貨幣博物館 Geldmuseum der Deutschen Bundesbank | お金の歴史や役割、中央銀行の仕組み、インフレ、金融政策などを、実物資料や体験型展示を通して紹介する。 | 無料 |
| ドイツ皮革博物館 Deutsches Ledermuseum – Offenbach am Main | 靴、バッグ、衣服、装飾品など、世界各地の革製品と革文化を収集・展示する専門博物館。オッフェンバッハにある。 | 8 € |
| ポルツェラン博物館フランクフルト Porzellan Museum Frankfurt | Höchst磁器など、フランクフルト周辺の陶磁器文化を紹介する博物館。現在は休館中で、2027年夏にBolongaropalastで再開予定。 | 休館中 |
短期間の滞在にはFrankfurt Cardも
旅行で短期間フランクフルトに滞在する場合は、公共交通機関と美術館などの割引がセットになった別のカードもあります。
✔️ゾーン50(Frankfurt am Main)とゾーン5090(フランクフルト国際空港)での乗り放題
✔️美術館や観光施設などで各種割引
✔️有効期限 1 – 2 日から選べます
おわりに
フランクフルトは、都市の規模に比べて美術館・博物館が非常に充実している街です。ここに随分長く住んでいますが、まだまだ行ったことのない博物館が沢山あります。これから1年計画でMuseumsuferCardの対象施設を全て訪れ、訪問記を書いていく予定です。

1年後に、「コンプリートしました!」って報告できるのを目標にがんばります。個別記事は本記事のリストに追記していくのでお楽しみに。
🏡ドイツの日常生活や社会のしくみ、現地での暮らしに役立つ情報は[ドイツ生活と文化カテゴリー]にまとめています。生活の知恵から文化的な習慣まで、実際に暮らす目線で分かりやすく紹介していますので、滞在中の参考にぜひご覧ください。
画像出典:
*1 By Grimes2 – Own work, CC0, Link
*2 By Daderot – Own work, CC0, Link



