アシャッフェンブルク観光|古城とクラナッハの絵画を訪ねて

アシャッフェンブルク マイン川越しに見るヨハニスブルク城 ドイツ観光案内
アシャッフェンブルク

アシャッフェンブルク(Aschaffenburg)は、ドイツ・バイエルン州の北西部に位置する、歴史と文化が豊かな美しい川沿いの都市です。バイエルン州に属していますが、経済や交通の面では隣接するヘッセン州のフランクフルト大都市圏に深く組み込まれています。

まいん
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温暖な気候に恵まれ、「バイエルンのニース」とも称される街です。マイン川のほとりに広がる美しい景観も魅力で、日帰り観光にもぴったりなんですよ!

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アシャッフェンブルクってどんな街?

ドイツ地図 アシャッフェンブルク

アシャッフェンブルクは、マイン川沿いに発展した歴史ある街です。中世から長くマインツ大司教領に属し、大司教たちの居城が置かれました。現在の『バイエルン州の街』というイメージとは異なる、マインツと深く結びついた歴史を持っています。

1814年にバイエルン王国に編入されると、のちの国王ルートヴィヒ1世が夏の滞在地として親しみました。芸術を愛した王のもとで、街には新たな文化の彩りが加わりました。

旧市街には、歴史ある教会や木組みの家々が残り、マイン川沿いには緑豊かな庭園が広がっています。大司教たちが築いた歴史、バイエルン王家とのつながり、そして穏やかな川辺の風景。異なる時代の面影を、歩きながら楽しめる街です。

アシャッフェンブルクへのアクセスと市内交通

鉄道でのアクセス

アシャッフェンブルク中央駅(Aschaffenburg Hbf)はICEも停車する主要駅です。主な街からのアクセスは以下の通り。

乗車駅 下車駅 電車 所要時間
フランクフルト中央駅 アシャッフェンブルク中央駅 RE54, RE55 約40〜50分
ミュンヘン中央駅 アシャッフェンブルク中央駅 ICE 約2時間50分
ヴュルツブルク中央駅 アシャッフェンブルク中央駅 RE54, RE55 約1時間

🌐 DB(ドイツ鉄道)の公式サイトから、最新の所要時間や運賃を確認してください。

アシャッフェンブルク 中央駅
アシャッフェンブルク中央駅(筆者撮影)

①アシャッフェンブルク中央駅到着
②Ausgang Innenstadt(市内方面出口)に進みます。
③モダンな中央駅の外観。出口を出て右側に進むとバスターミナルがあります。

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市内交通

ヨハニスブルク城やポンペイアヌム、旧市街など、中心部の観光スポットは徒歩で巡ることができます。一方、中心部から約4km離れたシェーンブッシュ公園へは、中央駅に隣接するバスターミナルから3番バスで約15分。郊外の観光にはバスが便利です。

🌐 市内交通の時刻表: Stadtwerke Aschaffenburg|市内バス路線図・時刻表

アシャッフェンブルク街歩きモデルコース

  1. アシャッフェンブルク中央駅からポンペイアヌムへ移動
  2. ヨハニスブルク城エリア
  3. アシャッフェンブルク旧市街
  4. シェーンブッシュ公園(滞在時間に合わせて・ルートマップ外)

アシャッフェンブルク市内の見どころ

ポンペイアヌム(Pompejanum)

アシャッフェンブルク ポンペイアヌム外観
ポンペイアヌム外観(筆者撮影)

マイン川を見下ろす高台に建つポンペイアヌムは、古代ローマの住宅を再現したユニークな建築物です。バイエルン王ルートヴィヒ1世が、イタリアのポンペイ遺跡の発掘に感銘を受け、建築家フリードリヒ・フォン・ゲルトナーに命じて1840~1848年に建設させました。

内部には、水盤を備えた中庭(アトリウム)や庭園、客間、食堂などが配置され、色鮮やかな壁画やモザイクの床が古代の邸宅を再現しています。

アシャッフェンブルク ポンペイアヌムのアトリウム(中庭)
ポンペイアヌムのアトリウム(筆者撮影)

第二次世界大戦で大きな被害を受けましたが、その後修復され、現在はローマ時代の彫刻や青銅器、ガラス器などの貴重な美術品も展示されています。館内の動画はこちら↓

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📍 住所: Pompejanumstraße 5, 63739 Aschaffenburg
🌐 ポンペイアヌム公式サイト(英)
🕒 開館時間: 4月~10月3日 9:00~18:00、10月4日~31日 10:00~16:00、月曜休館、11月~3月下旬まで休館
🎫 入場料: 大人7ユーロ、ヨハニスブルク城との共通チケット10ユーロ(2026年10月現在)

まいん
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11月~3月下旬までは休館なので気を付けて!館内にロッカーがないので、大きめのリュックなどは胸に抱えるように指示がありました。

ヨハニスブルク城エリア

ヨハニスブルク城(Schloss Johannisburg)

アシャッフェンブルク ヨハニスブルク城
ヨハニスブルク城(筆者撮影)

マイン川のほとりにそびえるヨハニスブルク城は、ドイツ後期ルネサンス建築を代表する壮麗な宮殿です。1605~1614年にマインツ大司教・選帝侯の居城として建設され、赤い砂岩で造られた四翼構造の建物と、四隅にそびえる塔が特徴です。1803年までマインツ選帝侯の第二の居城として使用されました。

第二次世界大戦で大きな被害を受けましたが、戦後に修復され、現在は美術館や博物館を併設する文化施設として公開されています。城内には豪華な宮廷居室や礼拝堂のほか、古代ローマ建築を精巧に再現したコルク模型コレクションなど、見どころが豊富です。

まいん
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お城内部への入り口がちょっと分かりにくいのですが、正門から入り中庭へ向かう途中の右手に「EINGANG MUSEUM」と書かれたドアがあり、それを開けて入るとチケット売り場があります。

アシャッフェンブルク ヨハニスブルク城入口
ヨハニスブルク城内への入り口。分かりにくいので注意(筆者撮影)

📍 住所: Schloßplatz 4, 63739 Aschaffenburg
🌐 ヨハニスブルク城公式サイト(英)
🕒 開館時間: 4月~10月3日 9:00~18:00、10月4日~3月 10:00~16:00(月曜休館)
🎫 入場料: 大人7ユーロ、ポンペイアヌムとの共通チケット10ユーロ(2026年10月現在)

州立絵画ギャラリー(Staatsgalerie)

ルーカス・クラナッハ(父)《聖母子と幼い洗礼者ヨハネ》(1534年)
ルーカス・クラナッハ(父)《聖母子と幼い洗礼者ヨハネ》(1534年)(筆者撮影)

ヨハニスブルク城内にある州立絵画ギャラリーは、18世紀末に形成された絵画コレクションを基礎とする美術館です。ヨハニスブルク城の入場券で見学できます。

最大の見どころは、ドイツ・ルネサンスを代表する画家ルーカス・クラナッハ(父・子)とその工房の作品群です。その中には、マインツ大司教・選帝侯アルブレヒト・フォン・ブランデンブルクが注文し、1802~1803年頃に参事会教会から城へ移された作品も含まれています。

ルーカス・クラナッハ(子)《キリストと姦通の女》(1545年)
ルーカス・クラナッハ(子)《キリストと姦通の女》(1545年)(筆者撮影)

館内にはクラナッハ作品を集めた大展示室があるほか、ドイツ、フランドル、オランダの画家による作品も数多く展示されています。2023年には改修を終えて再公開されました。

城の庭園(Schlossgarten)

ヨハニスブルク城からポンペイアヌムへと続く城の庭園は、マイン川を見下ろす高台に広がっています。かつて城の堀や城壁があった場所を、18世紀後半から庭園として整備したもので、歴史ある城壁や、つる植物に覆われた回廊が残っています。

庭園にはイチジクやブドウなどの南国風の植物も植えられ、地中海を思わせる景観が広がります。バイエルン王ルートヴィヒ1世はこの風景を愛し、アシャッフェンブルクを「バイエルンのニース」と呼びました。マイン川や城を望む眺めも美しく、散策にぴったりの場所です。

📍 住所: Schloßplatz 4, 63739 Aschaffenburg
🌐 城の庭園公式サイト(英)
🕒 開園時間: 4月~9月 6:00~21:30、10月・2月・3月 7:00~19:00、11月~1月 7:30~17:30
🎫 入場料: 無料(2026年10月現在)

アシャッフェンブルク旧市街(Aschaffenburger Altstadt)

テアタープラッツと日時計(Theaterplatz)

アシャッフェンブルク テアタープラッツ
テアタープラッツと日時計(筆者撮影)

アシャッフェンブルク旧市街にあるテアタープラッツは、市立劇場に面した広場です。2007年に整備された広場の最大の特徴は、広場全体を利用した巨大な日時計。ヨーロッパでも最大級の日時計の一つです。

高さ6.4メートルの金属製の柱が針の役割を果たし、地面に刻まれた目盛りに影を落とすことで時刻を示します。近代的な建築と天文学を組み合わせた、旧市街のユニークな見どころです。

📍 住所: Dalbergstraße 30, 63739 Aschaffenburg
🌐日時計の公式サイト(独)

聖ペーター&アレクサンダー参事会教会(Stiftsbasilika St. Peter und Alexander)

アシャッフェンブルク シュティフツ教会/聖ペーター&アレクサンダー参事会教会
シュティフツ教会/聖ペーター&アレクサンダー参事会教会(筆者撮影)

アシャッフェンブルク旧市街の高台に建つシュティフツ教会/聖ペーター&アレクサンダー参事会教会は、10世紀に起源を持つ町で最も古い歴史的建造物の一つです。

現在の建物は主に12~13世紀に造られ、ロマネスク様式を中心に、後世のゴシックやバロック様式が重なっています。広場から続く大きな階段と堂々とした塔が印象的です。1958年には、その歴史的・宗教的な重要性から、教皇より『バシリカ』の称号を授けられました。

📍 住所: Stiftsgasse 5, 63739 Aschaffenburg
🌐 アシャッフェンブルク市公式サイト・シュティフツ教会(独)
🕒 開館時間: 現地で要確認
🎫 入場料: 無料(寄付歓迎)

シュティフツ博物館(Stiftsmuseum)

アシャッフェンブルク シュティフツ博物館
シュティフツ博物館入口。バシリカのすぐ隣にあります(筆者撮影)

シュティフツ博物館は、聖ペーター&アレクサンダー参事会教会に隣接する、かつての参事会館を利用した博物館です。1861年に開館し、中世からルネサンスにかけての宗教美術や貴重な教会の宝物を展示しています。

最大の見どころは、ルーカス・クラナッハ(父)とその工房が1525年頃に制作した《マグダラのマリアの祭壇画》。マインツ大司教アルブレヒトがハレから持ち込んだもので、キリストの復活を描く大画面を中心に、聖人たちが色鮮やかに表現されています。金銀細工や装飾写本などの展示からも、当時の教会文化の華やかさを感じられます。

アシャッフェンブルク シュティフツ博物館 《マグダラのマリアの祭壇画》
《マグダラのマリアの祭壇画》(1520〜1525年頃)(筆者撮影)

📍 住所: Stiftsplatz 1a, 63739 Aschaffenburg
🌐 シュティフツ博物館公式サイト(英)
🕒 開館時間: 火曜~日曜・祝日 11:00~17:00(月曜休館)
🎫 入場料: 大人5ユーロ(2026年10月現在)

シェーンブッシュ公園エリア

まいん
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市内観光の後、時間に余裕がある場合はぜひ公園もゆっくり散策してください。

シェーンブッシュ公園(Park Schönbusch)

アシャッフェンブルク シェーンブッシュ公園の赤い橋
シェーンブッシュ公園の赤い橋(Rote Brücke)(出典 *1)

シェーンブッシュ公園は、アシャッフェンブルク郊外に広がる約150ヘクタールのイギリス式風景庭園です。1775年、マインツ大司教・選帝侯フリードリヒ・カール・フォン・エルタールが、狩猟用の森を庭園へと造り替えたのが始まりで、ドイツでも初期の本格的な風景庭園として知られています。

園内には湖や森、曲がりくねった散策路が広がり、「友情の神殿」や「哲学者の家」、赤い橋、展望塔などの小建築が点在しています。自然に見える景色も巧みに設計されたもので、歩くにつれて異なる風景が現れるのが魅力です。

📍 住所: Kleine Schönbuschallee 1, 63741 Aschaffenburg
🌐 シェーンブッシュ公園公式サイト(英)
🕒 開園時間: 通年開放
🎫 入場料: 無料(屋外施設)

シェーンブッシュ宮殿(Schloss Schönbusch)

アシャッフェンブルク シェーンブッシュ宮殿
シェーンブッシュ宮殿(出典 *2)

シェーンブッシュ公園の湖畔に建つシェーンブッシュ宮殿は、18世紀後半にマインツ大司教・選帝侯の夏の離宮として建設された、古典主義様式の小宮殿です。

館内には当時の家具や優美な装飾が残され、18世紀の宮廷生活の様子を垣間見ることができます。湖越しに眺める宮殿の姿も美しく、公園を代表する景観の一つとなっています。

📍 住所: Kleine Schönbuschallee 1, 63741 Aschaffenburg
🌐 シェーンブッシュ宮殿公式サイト(独)
🕒 開館時間: 4月~10月3日 9:00~18:00(月曜休館)、10月4日~3月末は冬季休館
🎫 入場料: 大人4ユーロ(2026年10月現在)
※宮殿内部はガイドツアーでのみ見学可能。ツアーは1時間ごとに開催され、所要時間は約20分です。

旅行におすすめ便利グッズ

観光中はスマホで地図を見たり、時刻表を調べたり、ドイツ語を確認したりと大忙し。そして写真も全部スマホで撮るので、充電があっという間に切れてしまいます!スマホよりも小さくて軽いモバイルバッテリーをバッグに入れておくと大変重宝します。

管理人「まいん」の愛用品

可愛い見た目の薄型・軽量モバイルバッテリーです。海外旅行にも最適!

現地ではなかなか見つけにくい、軽くて優秀な晴雨兼用傘です。旅行用に1本あると重宝します。

おわりに

アシャッフェンブルクは、ドイツの歴史や美術に興味のある方におすすめの町です。特に、宗教改革の中心人物マルティン・ルター、画家ルーカス・クラナッハ、そしてマインツ大司教アルブレヒト・フォン・ブランデンブルクの三者が、宗教改革と免罪符を背景に複雑に関わり合う物語は大変興味深いです。

皆さんもぜひ、この歴史ある町を訪れてみてください。

まいん
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その三者の物語は、また別の機会にご紹介しますね!

画像出典:
*1: Von Lutz Hartmann – Eigenes Werk (Originaltext: eigene Aufnahme), CC BY-SA 3.0, Link
*2: By Maulaff – Own work, CC BY-SA 3.0, Link

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